2010年4月3日土曜日

深在性エリテマトーデス

「深在性エリテマトーデス」
この聞き慣れない病名にたどり着くまでに
いったい何件の皮膚科を受診したことでしょう。

「エリテマトーデス」には
急速に全身の臓器が侵される「全身性エリテマトーデス」と
皮膚のみに病変が現れる「皮膚型エリテマトーデス」等があるそうです。

「深在性エリテマトーデス」は
皮下の脂肪組織を中心に病変を生じるエリテマトーデスです。

深在性エリテマトーデスは全身性エリテマトーデスに
伴う皮膚症状として生じる場合と皮膚に限局する
皮膚型エリテマトーデスとして生じる場合があるそうです。

全身性になると難病指定になるような大変重い病気です。
私は幸い、皮膚型だったようで右の上腕のみに症状が
でました。

初めは、真っ赤になっているだけであまりかゆくも痛くも
なかったように思います。
近所の皮膚科で塗り薬を処方されましたが一向に治らず
街の皮膚科を転々とするも、まったく改善しませんでした。

最終的に、明石市民病院の紹介状を書いてもらったことで
やっと病名が付いたのでした。
ここまでたどり着くのに半年以上経過していました。

治療法としては、
ステロイドの飲み薬などで治療するのが一般的ですが、
症状によっては、免疫抑制剤やレクチゾールという飲み薬を
併用したりステロイドの局所注射を行うこともあります。
ただし、経過によっては、陥凹した痕が残ることもあります。

市民病院ではステロイドの飲み薬を処方されました。
しばらく飲み続けているうちに、真っ赤になっていた
部分がへこみ始めました。
これは、自己免疫が自分自身の正常な細胞や組織に
対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことに
よって起こるようです。
不思議なもので、ほんとうに部分的にだけ
脂肪がなくなってしまいます。

しばらく市民病院に通っていましたが自己免疫疾患で
有名な阪大病院で治療することにしました。
阪大病院では免疫抑制剤とレクチゾールを処方され、
一年程のみ続けました。

そして、去年の年末くらいにやっと炎症が治まっている
ことがわかり、薬の投与は終了されました。

症状が出始めてからここまで、割と長い道のりでしたが
結局、この病気にかかった原因はわかっていません。
この病気自体も、まだまだ解明されていないことが
たくさんあるようです。

わたしは治療中も得に日常生活に支障はなく、
腕がへこんでいる以外は元気でした。

久々のブログの投稿が長々となりすみません。
実は、へこんでしまった腕に脂肪を移植するために
入院してました。

まだ、本調子とはいきませんが元気です。
週明けからは仕事も通常どおりしていくつもりですので
よろしくお願いします。

追記 2012年6月に出産し、その後の経過についての記録を
追加しました。→CLICK

6 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

はじめまして。
私も深在性エリテマトーデスと11月頃診断され、治療中です。
私も最初は病名が分からず・・・放置してたりもしてたので、症状が進んでしまって、治療が完了するのには時間がかかりそうです。私は腕もありますが、顔にもあるので、凹みがとても気になります。
脂肪移植、ということもできるのですね。。ちょっと調べてみようと思いました。

まめさや さんのコメント...

結子さま

コメントの返信おそくなり申し訳ありません。
顔にも症状があるのは辛いですよね。
私の主治医の先生は、顔に症状の出た方も
脂肪移植で綺麗になった方がいると言っていました。
ただ、炎症が治まってからでないと手術はできないと思いますのでしばらく薬は飲みつづける必要がありますね。
いい先生に出会えるかどうかで病名がわかるのに時間がかかる分、症状は進んでしまいますよね。
私は、まだ血液検査を定期的に受けて症状が本当に治まっているのか確認が必要なようです。
いつまで、治療が続くのやら・・・

さとこ さんのコメント...

こんにちは。
私も深在性エリテマトーデスと診断されて、もうすぐ2年くらいになります。
今は、九州在住なんですが、今度、関西に引っ越すことになり
病院を今のかかりつけの医大の先生に相談したら、自分で探してくださいと言われました。
関西は住んだこともなく知り合いもいないので悩んでいるとこのこのブログを見つけ、コメントさせて頂きました。
阪大病院とは大阪にあるのですか?
紹介状書いてもらえば大丈夫ですかね?

まめさや さんのコメント...

さとこさま

はじめまして。
阪大病院は大阪府吹田市にあります。
現在のかかりつけの先生に紹介状を書いてもらえば受診できますよ。

私は最初、皮膚科を受診しましたが免疫内科もあるのでどちらも受診して信頼できる方の先生に診てもらうといいのではないかと思います。

匿名 さんのコメント...

私も、初めは病院をたらい回しにされ…病院に行く事が、本当に、イヤになりました。
でも、脚が痛くて…ふと目についた看板の病院に行ってみたら…血液マニアの先生で、熱心に調べてくれて…5年近くかかって、やっと病名が出ました。
病名が出た事が、何故か嬉しくて。
何度も、この病気に悩み、泣き続けましたが、しっかり向き合って行きたい。

まめさや さんのコメント...

コメントありがとうございます。
病名がわかるまでの辛さよくわかります。
病名がわかったことで向き合い方もこれまでとは全然変わりますもんね。
私は今では時々血液検査は受けますが特に治療はしなくていい状態です。
両腕の窪んでしまった二の腕はノースリーブが着れないこと以外は
特に気にならないです。
まだこれから治療が続くと思いますがあきらめずに頑張ってくださいね。